皆さん、新年明けましておめでとうございます!

本年もよろしくお願いいたします。

さて、新年最初の投稿はパソコンの電源交換のサポートを行ったのでご案内です。とは言っても実際に作業をしたのは12月30日なんですけどね。

宇都宮のお客様からパソコンの電源が突然入らなくなったとのご連絡を頂き、対応いたしました。

確認したところ、BIOSどころか電源投入時のFANすら回らないので、すぐに電源系統だとわかります。そこでちょっと他のPCの電源をお借りして接続したところ無事に起動。電源の障害と確定ですね。

じつはパソコンの障害の中で最初に電源がダメになるケースが最近はとても多いです。一番過酷な仕事をしているから仕方ないですが、それ以外の部品がまだまだ使えるのに、これ一つがダメなお蔭で廃棄と言うのも疑問ですよね。
(ちなみにFANの劣化が一番多いですけど)

そしてこのパソコン、購入してまだ4年半でした。

うーん。。。廃棄か修理か、、、悩むところです。

これが6年も経っていれば廃棄をお勧めするのですが、さすがに5年未満では早すぎますよね。パソコンによっては7年・8年正常に使ているのも多い訳ですから。

新しいパソコンを購入しようとすると『i3、Win10Pro、Office_Home&Business付き』で約75,000円。もし7年使えたとすると1年当たりの負担額は約10,700円。

今回、修理をしたとすると電源の購入と作業費で約20,000円くらいでしょうか。2年持てば修理した方が割安になりますがその保証がないのも確かです。

ちょっと悩みましたがお客様に現状をお伝えし、今回は修理をお勧めして同意も頂きました。

決して修理費用が欲しかった訳ではないのでご理解いただきたいところです。もしこれが自分だったら・・・そう置き換えたうえで、言葉では何とでも言えるかもしれませんが誠実に考えたうえでのご提案です。このような判断も私の重要な一面だと思っています。

修理の作業風景

さて、話しは変わりまして次は修理の作業風景です。

ま、デスクトップPCの電源交換は簡単ですけどね。

※画像はクリックで拡大します。

まずは解体
ヒートシンクの埃がすごい
清掃完了! これも長持ちの秘訣
組立中
電源交換時の最初は電圧確認
無事に作業完了

ちなみに電源交換時の最初の電源投入時は消費電力を計測します。

昔、電算機を製造していた時の名残と言うか、電源と言うのは結構怖いので一番最初だけ電圧を測定したりします。

電源修理の際の注意点 ”電圧切替”

この投稿の題名にも書いてありますが、パソコンの電源を修理する際にちょっとした注意点があります。

それが『電圧切替スイッチ』です。

まずは下の写真を見て頂くのが早いでしょう。

日本国内で使用時
海外で使用時

何となく上記の赤○のようなスイッチを見たことがある人も多いのではないでしょうか?

この赤い部分は切り替えスイッチになっていて、表示されている文字は『115』と『230』です。

これは115V(ボルト)と230V(ボルト)と言う意味で、日本国内では『115V』、国外では『230V』を使用することになります。『日本は100Vじゃないの?』と疑問に思われる方もいるかもしれませんが、115Vまでは許容範囲であって内部のトランスで日本国内の定格電圧(100V)に変圧するという昔からの慣習によるものですね。

電源購入時は『230』になっている事がある

さて、最初に『注意点』と書きましたが、じつは電源を単品で購入すると、初期設定が『230』になっていることがけっこうあります。

日本のコンセントの電圧は『100v』ですが、じつは国際的にみるとこれはとても珍しく、世界的には『220v』や『230v』が一般的です。

しかも皆さんもご存知の通り、パソコンの部品の大半は国外で作られています。電源も然りで、製造初期の設定が『230』になっていることは珍しくありません。ちなみに今回の電源もそうでした。

『230』のままでは起動しません!

では『230』のままパソコンに取り付けて通電した場合はどうなるかと言うと、『230』では起動しないんですねー。と言うか、通常の場合はウンともスンとも言いません。

たまに『壊れる』という話も聞きますが、基本的に供給しているのが100vですから、それ以上に電圧が上がる訳ではないので、よほど粗悪な電源でない限りパソコンが飛ぶという事はありません。

もし電源を交換して動かないと思ったら確認してみてくださいね。私のような自作派は最初に確認するのが癖になっていますが、そうでない方は電源の初期不良だと勘違いされることが多いようです。そんな相談を何度か頂いているので。

という訳で、今回は電源の交換時の注意点についてでした。

今やパソコンはほとんどが使い捨てになってしまいましたが、場合によっては今回のように安く生かせることも多いです。

気になったときはぜひお気軽にご連絡くださいね!

では、この辺で。

宇都宮のお客様、この度は本当にありがとうございました。(^^)V