お客様からパソコンの廃棄のご依頼があり対応いたしました。
パソコンの廃棄、、、これ自体は特に珍しい訳ではないのですが、もっとも気を付けなければいけないのは情報漏洩にならないようにHDDをきちんと処理する事です。
さて、皆さんは『データを削除した』といった場合、どのような状態だと思われますか? パソコン上で『Delete』してゴミ箱を空にする。。。通常使っているPCであればこれで十分です。ですが『廃棄』や『売る』『譲る』と言った自分以外の手に渡る場合は簡単に考えてはいけません。
ここで知っておいて欲しいのですが、『パソコンのごみ箱を空にする』、『HDDをフォーマット(初期化)する』、『リカバリーして工場出荷時の状態に戻す』、この三つの作業は、おそらく一般的な方が『データ消去』で行える最終手段だと思います。確かに古いデータは消去され見ることはできません。
しかし実は悪意のある人の手に掛かれば元のデータを復元することが可能なんです。初期化やリカバリーも含め、削除や消去という状態はOSから視覚的に見えなくしているだけで、各セクタには元のデータが残ったままになっています。安易に廃棄をするとどこかで悪意の手に掛かり、データが丸裸にされたのちネットにばら撒かれる。一度ネットの海に投げ出されたデータは生涯完全に消し去ることはできません。時折世間を騒がせる情報漏洩問題も、もしかするとこうしたことが原因なのかもしれません。
そこで弊社では2つのいずれかの方法で対策をしています。
- 物理的に破壊する
・プラッタを取り外して完全に破壊
・プラッタを取り外さない場合はドリルで4、5か所プラッタ部を貫通させる - 専用ソフトによりHDDを3回書き換えする
※残留磁気の痕跡を考慮して複数回の上書きを行う
以上で情報漏洩の危険性を回避しています。ここまで行えば安全でしょう。このように『データ』は保全が重要であると同時に、『完全に消し去る』こともまた重要な今後のテーマですねー。
皆様ももしパソコンが不要になったらお気軽にご連絡ください。(^.^)